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乳がん検診について
乳がんは女性のがんで肺がん、大腸がん、子宮がんと並んで年々増加しており、9人に一人の割合で乳がんになると言われています。詳しくはこちら
乳がん検診は、乳がんをできるだけ早期に発見するのが目的です。
これまでの検診は視触診が中心でしたが、触って分かる程度の大きさですと、(がんの組織型にもよりますが)既にリンパ節などに転移をしている可能性があります。
マンモグラフィ(乳房レントゲン撮影)や超音波(エコー)検査は、触っても分からない程度の小さいしこりを見つけることができます。早期で乳がんを見つけることが大切であり、温存手術も行いやすくなります。
乳がん検診は、しこりがあるかないかを判断する目的で行いますので、既にしこりがあって病院で経過観察を受けている方は対象になりません。また、ご自身でしこりなどの症状がある方は、検診ではなく精密検査(保険診療)の受診をご検討ください。
乳がん検診には視触診、マンモグラフィ(乳房レントゲン撮影)、超音波(エコー)検査と3つの方法がありますが、それぞれに特徴があります。これらの検査を組み合わせることにより、小さいしこりを発見するしやすくなります。
推奨される検診方法は年齢により異なりますが、ご希望であれば、いずれの検査も受けることができます。
乳がん検診で精密検査が必要になった場合、引き続き当院で二次精密検査が可能ですので、他院紹介などの手間がかかりません。
視触診検査
乳頭分泌、乳輪の湿疹で見つかる乳がんや、乳房の辺縁にあるしこりを見つけることができます。明らかなしこりがなくとも、乳腺が固く触れる部分にしこりが隠されている場合があるため、視触診検査は、超音波検査を行う際に集中的に観察する部位を特定するためには有用な方法です。
※同時に甲状腺の触診も行いますので甲状腺疾患の発見も可能です。
マンモグラフィ(乳房レントゲン撮影)検査
加齢により乳腺組織が徐々に脂肪に置き換わっていきます。乳腺組織が少なく脂肪の割合が多いと、小さいしこりが見つかりやすくなります。また、石灰化(カルシウムの沈着)を伴う早期の乳がんを見つけることもできます。従って、40歳以上の方はマンモグラフィ検査をご検討ください。
若年者の方は乳腺が濃く(デンスブレスト)、マンモグラフィを撮影しても全体が白く写りがんが見つかりにくいことがあります。
豊胸術を受けた方では、乳房内に異物があるために、しこりがあっても分かりにくい可能性があります。
ペースメーカーがある方や、V-Pシャント(脳室・腹腔連絡術)がある方は、乳房圧迫により線が断裂する可能性があるため、線がある側の撮影はできません。
妊娠中の方は、放射線が胎児に影響を与える可能性があるため、撮影できません。授乳中の方は、マンモグラフィの撮影はできますが、乳房中の乳汁のために、しこりは分かりにくくなります。ただし、石灰化を伴うしこりは発見可能です。
超音波(エコー)検査
乳腺組織が多く脂肪成分が少ない乳房(高濃度乳房:デンスブレスト)でも、しこりの発見は可能です。視触診やマンモグラフィでは発見できず、超音波検査だけで見つかる乳がんも少なくありません。
年齢が若い方への検診は、超音波検査が向いています。
超音波検査は、ペースメーカーがある方や、V-Pシャント(脳室・腹腔連絡術)がある方でも行うことができます。また豊胸術を受けた方では、乳房内に異物があるために、しこりがあっても分かりにくい可能性がありますが、血流や硬さなどを超音波で判定することにより、しこりかどうかを見分けられる可能性があります。
自費検診料金と当クリニックの検診方法
視触診 2,200円
マンモグラフィ 6,600円
超音波 5,500円
≪検診方法のご提案≫
40歳未満の方:超音波検査+(視触診)
40歳以上の方:マンモグラフィ検査+超音波検査+(視触診)
※検診結果は当日にお知らせします。
乳がん検診の受け付け時間は、午前は8:40~11:30まで 、午後は13:40~16:30までです。
検診は予約なしでも受診可能です。